中世の文学

  中世の文学のまとめ [键入文档副标题]   2012级日语2班 201202110212 刘婷 2014/12/26   第三章　中世の文学 第一節　時代と時代から文学に影響 一 時代と時代の背景 中世の定義：源頼朝による鎌倉幕府を創設から徳川家康による江戸幕府まで、 １１９２年から１６０３年までの約４００年間を続きました。その間には鎌倉時代、南北朝時代、室町時代、安土桃山時代がある。 時代の背景：この時代は政治的動乱の激しい時代であり、承久の乱、南北朝の対立、応仁の乱、群雄割拠の戦国時代などを経て元の政治的秩序が乱れ、下克上の風潮が流行り、貴族階級が次第に没落した。そのかわり、武士階級が台頭し、権力を握るようになった。武士たちは政治権力を握っているのみならず、経済的にも優位を占める。 二　文学の向きと?ーワード 文学の向き 第一、和歌は貴族の没落とともに衰退に向かった。和歌に変わって盛んになったのは連歌である。第二、物語も衰退した。中世後期、物語は御伽草子にあげ渡した。第三、日記文学もしだいにきえていた。第四、物語が説話文学へと主役の座を譲った。中世は説話文学の最も盛んな時代であった。説話文学は室町時代になると姿を消えていた。主役の座は御伽草子へと移っていた。第五、軍記物語を生み出した。第六、能と狂言が出る。本格的な演劇が成立するようになった。能の台本と狂言の詞章は劇文学として扱われている。 ?ーワード 隠者文学：主に日本の中世において、俗世間から隠遁する道を選んだ者たち（僧侶や隠者など）によって書た作品群の総称である。和歌、随筆、日記、文学とその形態はさまざまものがある。隠者文学の代者は鴨長明と吉田兼好である。 無常観：次第と新仏教がなり、法然、親鸞、日蓮、道えらの仏教が人々に広まり。それは文学の上にも多大な影響を与える。隠者はもと末流貴族の知識人たちは仏教的な無常観でジンせ、社会などをみつめる。 幽玄：中世の文学、絵画、建築、等々芸術領域を貫く根本的な理念である。藤原俊成が和歌において唱えた美の理念。表面的な美ではなく、言外に漂よう、奥深く物寂しい静寂美。繊細美と静寂美の調和した深く余情である。「幽玄」は「もののあはれ」を更に深め、発展させたものである。後、幽玄の美は和歌から連歌へと受け続がれ、更に能楽、茶道などに浸透し、江戸俳諧の「さび」として継承されていく。「幽玄」と最も関係の深い作品は『新古和歌集』である。 有心：藤原定家が和歌において唱えた美的理念。父俊成の「幽玄」の世界をふかめたもので、奥深い余情の中に華やかさを持った妖艶美をりそうとしたもの。 軍記物語：平安末期から、鎌倉·室町時代の戦乱を題材とした叙事。「戦記物語」とも言う。主として和漢混交体でかかれている。『保元物語』『平治物語』『平家物語』『太平記』など。 連歌：短歌の上の句と、下の句とを交互に数人で読み付ける文芸をいう。形式·内容にわたり、文学として完成し、流行したのは室町時代。平安末期には、三句、四句と続く鎖連歌へと発展した。鎌倉時代には、連歌が盛んになるにつれて、滑稽を主とする無心派（栗本派）と和歌的優雅を主とする有心派（柿本派）の二傾向に別れたが、有心派が大勢を制するようになった。鎌倉時代末期には、堂上の歌人ばかりでなく、地下の武士﹒僧侶、更に一般庶民の間にも行われ、連歌を職業とする人々も出てくるにいたった。南北朝時代には、連歌が隆盛を極め、社会的にも重視されるようになった。 五山文学：鎌倉末、南北朝時代を中心に行われた、鎌倉及び京都の五山僧侶の漢詩文。室町時代の義堂周信や絶海中津は五山文学最盛期の双璧と言われる。有名な作品は残されていない。 法語：浄土宗·禅宗·日蓮などの新宗派の開祖たちの宗教的情熱に支えられた優れた宗教文学となっている。 能と狂言：「能楽」とも言う。台本は「謡曲」と言う。観阿弥と世阿弥父子が当時民間に流行していた猿楽、田楽などに、種々の歌舞を取り入れて大成したもの。幽玄美を理想とする。狂言は能楽に付随して上演されて相まって発展した。そのうち観世の鷺流と金春の大蔵流とが有名で、江戸時代には和泉流が加わって狂言三流と言われる。 第二節　文学分類と代表作品 分類 代表作品 作者 ほか 詩歌 和歌 和歌 『新古今和歌集』 西行法師、慈円、藤原良経、藤原俊成　藤原定家、藤原家隆 内容：『万葉集』の歌は収められている、『古今集』以後の勅撰集に入った歌は載せられず、重点は当代の人々の歌に置かれ、新古今調と呼ばれる程の時代的特色をうちだしている。 『小倉百人一首』 藤原定家 奈良·平安·鎌倉時代百人の歌を一首ずつ収めている。時代と歌人の多様性による多様な和歌は時代を超えた普通な美しさを持ち、古代の各時代の叙情詩のエキスだといえる。文芸世界に影響を及ぼし、歌カルタとして民間に普及した、人々に好まれている。 『金槐和歌集』 源実朝 成立時間：１２１３年ごろ 歌風：おおらか、万葉調に似ている。的確な対象把握と大胆な表現は素朴で力強く、新古今調とは対照的である。他：源実朝の私家集である。 『新勅撰和歌集』 藤原定家   『玉葉和歌集』『風雅和歌集』 京極派 叙景歌が特色で、新鮮さが見られる。 歌論 『無名秘抄』 鴨長明 叙情論が確立し、余情を「幽玄」に結びつける。 『近代秀歌』『毎月抄』 藤原定家 余情妖艶を主とする有心体を理想とした。 連歌 連歌 『菟玖波集』 二条良基（南北朝時代） １３５６年作った。勅撰集に準じられ、連歌は和歌と対等の地位を得る。 『応安新式』 連歌の式目を統一した。 『筑波問答』 連歌のあり方を論じた。 『水無瀬三百韻』 飯尾宗祇（連歌を完成した人） １４８８年、弟子の肖柏·宗長と三人で詠んだ、独り宗祇の代表作のみならず、連歌の最高の範とされている。 『新撰菟玖波集』 １４９５年、天王から庶民に至るまで二百五十一人の連歌を収め、和歌集のような分類を立てた準勅撰集である。 『竹林抄』     『新撰犬筑波集』 山崎宗鑑 俳諧連歌　文芸として独立の色を深めてゆく。 連歌論 『ささめごと』 心敬 室町時代 幽玄を提唱した。 『吾妻問答』 『老のすさみ』 飯尾宗祇     歌謡 『閑吟集』『宗安小歌集』   永正十五年（１５１８）隱者と思われる人物が集また。 『隆達小歌集』 高三隆達 庶民の哀歓を生き生きと歌っている。   漢詩文 残されていない 随筆 （隠者文学の代表） 『方丈記』 鴨長明 成立時間：１２１２年　主題：人と住居　内容：前半は無常観が詠嘆的、情緒的に言う尽くされている冒頭文にはじまり、作者は生きた四十年間に起こった生活などが克明に記述されている、後半は主に方丈庵における「閑居の気味」が述べられている。特徴：対句·比喩が巧みに用いられ、格調高い和漢混交文で無常観を表白した。中世時代の到来を告げる新しい文学だとみられる。 『徒然草』 吉田兼好 成立時間：１３３０年ころ　内容：序段と２４３段からなり、各段はそれぞれ独立した主題を持って書かれている。根底には流ているのは無常観である。特徴：内容に寄って和漢混交文と和文を使い分ける。洗練された文章と巧みな話題の配列などから作者の尚古趣味と中世的美意識が見られる。中古の『枕草子』とともに随筆の白眉とされる。 日記 『建礼門院右京大夫集』 藤原伊行女 日記風の歌集　１２３１年成立した。 『十六夜日記』 阿仏尼 １２８０年成立した。旅日記である。紀行的日記文学作品である。街道筋の風物や鎌倉での動静、わが子に対する母性愛、訴訟に関する心配などがしるされている。意志の強さが感じ取られる作品で有る。和文で九十首近い和歌がはいれられている。 藤原俊成女の『建礼門院中納言日記』、弁内侍の『弁内侍日記』、中務内侍の『中務内侍日記』、後深草院二条の「とはずがたり」 紀行文 『海道記』 未詳 和漢混交文である。軍記物語などの道行文に影響をあたえた。 『東間紀行』 法語 キンシタン文学 『歎異抄』 唯円 1190年頃に成立した、浄土宗の開祖の親鸞の法語集である。悪人正機説や他力信仰を和文で記されている。 『正法眼蔵』 道元（曹洞宗の開祖） 1253年頃に成立した、厳しい修行を求めていた。 『伊曽保物語』   1593年に成立した、イソップ物語から六十四の作品をえらび、西洋文学では最初に日本語に日本の物語風に訳された作品である。人間社会を風刺し教訓を提示する。 物語 軍記物語 『保元物語』 未詳（共通点：『平家物語』より先に成立した軍記物語である。敗れていく悲劇的英雄にスポットを当てている） 保元元年に起こった皇位継承をめぐる内乱を中心としたストーリーとなっている。敗軍の将為朝の活躍ぶりがクローズアップされ、英雄的な扱いをうけている。 『平治物語』 平治の乱の顛末とその敗者源義経の後日談が悲哀深く語られる。敗れていく悪源太義平が英雄視されている。 『平家物語』 琵琶法師 十三世紀の半ごろに成立した、平家一族の繁盛と滅亡を描いた作品で有る。源平合戦には雄々しい場面を再現した、人物の内面的な感情を描いた、内容に寄って和漢混交文や口語や流麗な調子で描いた。勇壮と悲壮と艶麗と優雅とはそれぞれ情趣が異なるが全体として美しく調合されている。 『太平記』 小島法師（不確定） 元弘の乱から足利幕府が成立するまでの五十年間が描いた。構成はあまりまとまりがない。叙述は『平家物語』の統一性が見られない。全体として『平家物語』に劣っている。 『義経記』 未詳（『平家物語』以後の軍記物語である。） 九郎判官と呼ばれる源義経の一代記となっている。従者の弁慶との主従間の人間的な情愛が印象的である。 『曽我物語』 十四世紀後半に成立した、曽我十郎と五郎の兄弟が、権勢を誇る父の仇である工藤祐経を討ちとる復讐物語である。曽我兄弟の悲劇運命に同情を持って物語っているもので、構成の文学と演劇などに取材されたのである。   歴史物語 『水鏡』 中山忠親 十二世紀の末ごろに成立した。『大鏡』以前の歴史を語る。四鏡の中では文学性が一番低いとされている。 『増鏡』 二条良基（不確定） 応安（１３６８～１３７５）年間に成立した。最後の「鏡物」である。形式：対話形式の語り　文体：優雅な擬古文　評価：四鏡の中で『大鏡』に次ぐ文学的価値をみとめられている。史実は正確だという評価がある。   史論 『愚管抄』 慈円 承久二年（１２２０）に成立。「道理」をもって歴史を論じる。 『神皇正統記』 北畠親房 一三四三年に成立した。南朝こそ正統と主張。   擬古物語 『松浦宮物語』 藤原定家 新鮮味に乏しく、御伽草子への過渡的な存在。 『海人の苅藻』『住吉物語』『岩清水物語』 御伽草子 『一寸法師』『浦島太郎』『鉢かづき』『酒呑童子』『ものくさ太郎』 短編の物語である。通俗的な内容でストーリーも単純であった。でも、文学的価値に乏しい。御伽草子は中古までの物語から近世の仮名草子への仲介役を果たすものである。 説話 仏教説話集 『宇治拾遺物語集』 未詳 中古の『今昔物語集』と並んで、説話文学を代表する作品である。日本の話だけでなく、インドと中国の話も若干ふくまれている。話の配列は連想によっている部分もあるが、一定の方式がない雑纂形式である。その中で、「鬼に瘤取らるる事」は有名です。 『十訓抄』 未詳 一二五二年に成立した。最大の特色：日本最初の青少年向きの教訓書として、編未詳集の目的が明確で編成も整然としている。無造作で、まとまるである。 『古今著聞集』 橘成季 成立時間：一二五四年　全体的に貴族色彩が濃厚である。 芸能 能楽論書 『風姿花伝』『申楽談儀』 世阿弥   幸若舞 「舞の木」   能より遅れて室町時代末に流行した芸能の詞章である。謡曲に比べて劇的要素は乏しく散文的である。近代の浄瑠璃などに大きな影響を与えた。