偷偷爱着你 第1集 日语剧本

偷偷爱着你 第1集 日语剧本 芦屋瑞稀（堀北真希）は、アメリカの高校から桜咲学園に 編入してきた高校2年生。 登校初日、瑞稀はいきなり衝撃的な場面を目の当たりにする。 校門の前を女子中高生が埋め尽くし、男子生徒の“デマチ”を しているのだ。 そんな彼らを撮っているカメラマン?原秋葉（紺野まひる）によれば、 桜咲学園はイケメン揃いの男子校だとのこと。 転校初日、教室に入る前、ベルトをキュっと閉めなおして、 「ウッス！！」 気合を入れて、男の子になりきって教室に入るも、 待っていたのは、中津秀一（生田斗真）ら男子生徒たちの 手荒い歓迎の儀式だった。 クラスメートからボール投げつけられ、 それを交わして勝ち誇ったように生徒たちを睨むと、 今度は上からタライが落ちてきた！頭の上で星が回ってる！ 「勝手に人んとこ入れてんじゃねーよ！」 誰かが瑞稀の靴をドアから覗かせる。 「うるせーんだよ！ やんのか、やんぞ！こら！！」 ドスをきかせて凄む瑞稀。 その靴を持ってきたのが、瑞稀の憧れの人?佐野泉（小栗旬）だった。 「やっと会えた。 私は彼に会う為に、女を捨てて男子校に入ったんだ。」 佐野との再会に感激する瑞稀。 だが佐野は、靴を瑞稀の頭の上に乗せ、 「ほらよ、オチビさん。」 「なんか性格悪っ！ ???けど???やっと会えた。」 瑞稀がアメリカの高校で100メートル走の記録を持っていると知ると、 クラスメートは瑞稀を捕まえて足の筋肉、そして上半身の筋肉を 調べる。 瑞稀の胸をタッチした中津、 「お前???胸筋ねーな！」 マラソン大会で瑞稀に勝負を挑む中津。 瑞稀相手にワイワイ騒ぐクラスメートに、 「うるせーな。檻に入れられたサルみたいにギャーギャー 騒ぎやがって。」 佐野は文句を言い、教室を出ていく。 その後を追う瑞稀。 「佐野君！ありがとう、庇ってくれて。」 「何言ってんだ、お前。 時差ぼけか！？」 「時差ボケ??? あのさ、」 「なんだよ！」 「?や??その??えっと??だから??」 「悪いけど、俺そういう趣味ないから。」 そう言い立ち去る佐野。 「そういう趣味って??? え??俺のどこが??? ！！内股！！」 ロサンゼルス校にいた校長?椿（松田聖子）が突然戻ってきた。 「新入生の顔が見たくなったから帰ってきちゃった。 あ、これね、ロスから送ったお土産。 枯らしたらクビだからね！」 教頭?猿渡（宇梶剛士）に言う。 「今年はどんな花が咲くのかな。」 トイレに駆け込む瑞稀。 個室は全部ふさがっていて、ピンチ！！ 桜咲学園には、格闘系の第一寮、スポーツ系の第二寮、 演劇系の第三寮と三つの寮がある。 第一寮の寮長?天王寺恵（石垣佑磨）、 第二寮の寮長?難波 南（水嶋ヒロ）、 第三寮の寮長?オスカー?M?姫島（姜 暢雄）らはそれぞれ、 間近に迫ったマラソン大会に向け、足が速いとすでに評判の 瑞稀を獲得しようと必死だ。 同じクラスの関目京悟（岡田将生）に、 ３つの寮が全ての行事で競い合っていること、 イベントに勝つとその寮には何かしら特権が与えられること、 寮は自分で選べることを教えてもらう。 寮同士で競い合い、ハリーポッターみたいですね。（笑） 佐野と同じ第二寮に向かった瑞稀。 そこで寮長?難波が女性と熱いキスを交わしているところを目撃！ 第二寮には、佐野と女にしか懐かないという大型犬がいた。 瑞稀が嬉しそうにその犬を撫でる姿に、難波、びっくり！ 第二寮には、幽霊のように神出鬼没な萱島（山本裕典）という生徒もいた。 どうやら人のオーラが見えるらしい。 「離れろ！そいつの側にいると妊娠するぞ！」 第三寮寮長?天王寺に言われ、難波から逃げ出す瑞稀だったが、 外のベンチで昼寝する佐野の姿に気づき、 「決めた！俺??第???二寮に入ります！」 ベンチで眠る佐野に近づく瑞稀。 「???あれから笑ってないんだ。」 過去に見た佐野の笑顔を思い浮かべる。 高跳びを成功させたときの笑顔を???。 佐野の眠るベンチの背もたれに腰掛けると、思い切り伸びをする 瑞稀、その拍子に、ベンチはひっくり返ってしまう。 地面に転がる瑞稀、その上に覆いかぶさる佐野。 「???何してんだよ。」 「ア???や??あの??えっと??その??」 「お前、絶対変！！ イテー??。」 そう呟きながら立ち去る佐野。 「???起こしてくれないんだ??。」 マラソンの選手に使命される瑞稀。 最初は断っていたが、 「佐野、お前やれよ！」中津が佐野に言う。 「俺はパス！」と佐野。 「もう怪我は治ってんだろ！ アキレス腱切ったぐらいでハイジャンから手を引きやがって。 マジで意味わかんねー。」 「お前みたいな単細胞には、一生かかってもわかんねーよ。ミジンコ！」 険悪なムードに、 「???やっぱ俺、走っちゃおうっかなー。」 と立候補する瑞稀だった。 佐野と同室になった瑞稀。 佐野には迷惑がられるが、気を取り直して荷物を片付ける。 その時、ダンボールをひっくり返してしまい、 佐野の栄光をたたえる記事、そして、全国大会を欠場した時の記事の 切り抜きを見られてしまう。 「???なんでこんなの持ってるんだよ。」 「あ??いや??あの??それは??その??あれだよ。」 「意味わかんねー！」 「ハイジャン！???何で止めちゃったの？」 「???関係ないだろ！」 佐野は部屋を出ていってしまう。 「佐野いる？」 上半身裸で、シャンプーを借りに来る寮生たちに、 瑞稀は目のやり場に困り???。 シャワールーム。鍵をかけてシャワーを浴びる瑞稀。 そこへやって来た中津、ドアの隙間から定規を差込み鍵を開け、 シャンプーを持って行く！ 朝。カバンを投げつけられ目を覚ます瑞稀。 「早く支度しろよ。 遅刻は連帯責任なんだ。」 佐野に言われ、慌てて洗面所で着替える。 「先行ってんぞ。」 「おぅ！すぐ行く！」 胸にサポーターをしっかり巻きつけ、 「ウッス！！」 学校までの花道、女の子たちが騒ぐ中、それを気にもせずに 歩いていく佐野。その後を付いていく瑞稀。 女の子たちが佐野を取り囲むと、慌てて止めに入るひばり+ひばり４。 「これで今日も佐野様はひばり様のことで頭がいっぱい！」 ひばり４の言葉に振り向くひばり、化粧はボロボロ！ 保健室に呼ばれる瑞稀。 桜咲学園の保健医?梅田北斗（上川隆也）は瑞稀に、 健康保険証を提出しないと正式な転入は認められないと釘を刺す。 公式ＨＰにこの先生のヒミツが！なるほど～！ 「なんか嫌な感じなんだよなー、あの人。 気をつけないとなー。」 そう呟きながら昼食をとる瑞稀。 まわりの生徒たちの食べるスピードに付いていけず！ 慌てて食事を済ませようとするが、喉を詰まらせそうになり、 牛乳で流し込もうとする。 「お前女だろ！」 その声に、牛乳を噴出す瑞稀！ 瑞稀の正体がバレたわけではなく、 女が原因で自分の誘いを断るのか、と言い合う生徒の言葉だった。 校長室。 「もうすぐマラソン大会かー。 優勝した寮に何を上げようかな。」と椿。 「そういうやり方は、いかがなものかと。」と猿渡教頭。 「別に悪いとは思わないけど。 現にあなただってあげているじゃない、お水を。」 「これは、枯らしちゃいけないから。」 「人間も一緒よ。 何かを与えてやることで、芽を出し、自分にしかない花を 咲かせることが出来るのよ。 私たちの仕事は、その花を綺麗に咲かせてあげること。」 椿の言葉に感動する猿渡。 体育の時間。 50メートル走のタイム、瑞稀の方が中津のものよりも上回る。 「次のマラソン大会では絶対勝つ！！」 中津、宣戦布告！！ そんな中??? 「芦屋瑞稀を潰す！いいな。」 誰かがそう命令する。 マラソン大会前日、今回の特典を難波寮長が発する。 「マラソン大会優勝者のいる寮には??? 土日外泊一年間、しかも、寮生全員！！」 生徒たちはみんな大喜び。 「土日外泊ってそんなに嬉しいんですか？」瑞稀が難波に聞く。 「お前そりゃ！土日がやってきたら、 ユウコと、サユリと、」 女の子の名前を次々と挙げて行く難波。 そこへ中央千里がやって来て、 「明日は先輩にとって特別な一日となるでしょう！ 邪魔な存在は、一切排除しますから！」とささやく。 第二寮生たちは会議室で腹筋。 第三寮生たちは会議室でなにやら作戦会議。 「来週から土日、見舞いに行けるって言っておいて。 そしたら、病気なんてすぐ、治るよ。 じゃあ。」 電話を切る中津。 電話を聞いていた萱島は、 「中津のおばあさん、病気なの？」と聞く。 「???ああ。もう、長くない。 人の為に尽くせっていうのが口癖のウルセーばばぁでよ。 一回も戻ってやんなかった。 ま、しょうがねーから、明日、サクっと優勝して、 見舞いぐらいは行ってやろうかなーと思ってよ。」 「そう???」 「だから、明日は絶対に負けるわけにはいかねーの。」 「大丈夫だよ！芦屋もいるんだし。」 「???いや。俺が優勝する！」 瑞稀たちの部屋。 「もう寝た？」ロフト部分のベッドに横になる瑞稀が聞く。 「寝た！」 「???昨日はごめん。ちゃんと謝ってなかったからさ。」 「何で俺の切り抜きなんて持ってた？」 「???実は知ってたんだ。佐野がハイジャンやってたの。」 「???」 「一年前競技場で佐野を見たとき、 初めて人が飛ぶ姿を綺麗だって思ったんだ。」 「??そんな昔のこと、忘れちまったよ。」 「わーすれられないのー。 あーの人が好きよー。」 「???」 「??? それは自分が言った言葉も忘れたってこと？」 「???」 「"努力はきっと報われる。 あとは自分を信じるだけ。" 佐野が雑誌のインタビューで答えたセリフだよ。 俺は、この言葉に何度も救われたんだ！ ずっと努力してきたハイジャンは、佐野の全てだったんだろ？ 本当の自分を出せるものだったんだろ？ だったらさ、」 「ばっかじゃねーの？」 「え??」 「俺はやりたくなかったからやめただけだよ！ 別にいいだろ。たかが陸上やめたからって死ぬわけじゃないし。」 「???死んじゃうよ。 そうやって、大切なものを諦めていたら、 どんどん自分が消えてなくなっちゃうんだぜ。 自分に嘘をついて生きるっていうのはさ、寂しいよ。 ???苦しいよ。」 「???」 「マラソン大会、もし俺が優勝したらさ、飛んでくんないかな。」 「???ふざけんな！ どうしてお前に決められなきゃいけないんだよ。 俺の中に勝手に踏み込んでくるんじゃねーよ！」 「優勝したら飛んでほしい！」 佐野は部屋を出て行ってしまう。 「佐野!俺絶対優勝するからな！！」 瑞稀の言葉を、佐野はドアの向こう側で聞いていた。 そしてマラソン大会当日。 前年度優勝者?中津が選手宣誓。 「人生の位置についてー！ 駆け抜けろーー！」 椿のピストルの合図で、生徒たちは一斉にスタート。 学校を出たところで女性にコースから引きずり出される難波。 「あんたが今付き合ってる、15人の女ノリスト！！」 「二股ならまだしも15股ってどういう気してんのよ！！」 女の子たちに睨まれ、 「邪魔なヤツを排除???こういうことだったのか???。」 「先輩は、僕のだもの！！」中央が微笑む。 何者かに短距離用の鋭いポイントがついたスパイクで踏まれた 瑞稀は、激痛にたえながら走り出す。 第1寮生たちがトイレで瑞稀の足をわざと怪我させたことを 話している。 個室のドアを勢いよく開ける佐野。 「その話、詳しく聞かせろよ。」 瑞稀の足の怪我に気付く中津。 「天王寺の指示か！？」佐野が問い詰める。 「寮長は関係ない！ 俺らの、独断だ。 うちが勝てなきゃ寮長は規律を厳しくするって、」 「そんなことで芦屋を傷つけたのか！？」 「俺らだって??辛いんだよ??」 「なら天王寺にそう言えよ！ お前ら、寂しいな！」 佐野はそう言いトイレを出ていく。 マラソン大会の様子を撮影していた秋葉は、 第三寮生たちの不正を目撃！カメラに納める。 パソコンに届いたその写真を椿に見せる猿渡。 二人の生徒が同じゼッケンをつけている。 「あら、入れ替わってる！」 「姫島を含む三寮全員が、入れ替わっています！」 「???残念です。第三寮、全員失格。」 「努力はきっと報われる。」 怪我した足で懸命に走りながら、瑞稀は佐野が全国大会欠場したと 新聞で知ったときのことを、 そして、両親に、 「やらなきゃならないことがあるの！ 私を信じて！」 日本に帰りたいと必死に訴えたこと、 自分で髪を切り落としたことを思い浮かべる。 「あとは自分を信じるだけ。」 そして瑞稀は、単身、日本へやって来た。 「足の血???もうやめとけよ。」 走りながら、中津が気遣うが、瑞稀は走るのを止めようとしない。 「何でそこまで??」 「優勝したいんだ??。 もう1度??笑ってほしいから??。」 競技場に先頭に入ってきたのは、瑞稀だった。 中津と天王寺が懸命に追う。 観客席で瑞稀を心配そうに見つめる佐野。 途中抜かされ、抜き返す瑞稀。 観客席からは芦屋コール。 ところがあと少しというところで、 瑞稀は足の痛みに耐えられず転んでしまう。 中津が立ち止まる。 そして観客席から佐野が駆けつける。 天王寺、ゴール。 「大丈夫か？」と佐野。 「保健室行って、梅田呼んで来る。」と中津。 「うん。」 真っ赤に染まった瑞稀のシューズ。 「ほら、ちょっと立てるか？」 伊達が瑞稀を背負う。 「大丈夫か？」 「ごめん??佐野の背中、押してあげられなかった??」 「???」 観客が、瑞稀の足の怪我に気付く。 「この姿に何でジェラシーを感じるのかしら。」とひばり。 「芦屋！よく頑張った！ナイスファイト！！」 「芦屋ー！！」 観客席から、温かい拍手と芦屋コール。 怪我をさせた生徒は辛そうな表情を浮かべる。 そんな中、瑞稀を背負い歩く佐野は、走り高跳びを見つめ???。 いつか自分も同じ様に声援に包まれていたことを思い出す。 その様子を窓から見つめていた椿、 「ここで、何かを得た子も、そうでない子も、 いろんな花を咲かせそうね。」猿渡に言う。 「はい。」 「どうか、この子たちの育て方を間違わないで下さい。」 「わかりました！」 保健室。 「どんなんですか？」 中津が、瑞稀を手当てする梅田に聞く。 「ま、大事にはいたらずってやつだ。 しかしまあ、よく我慢したものだ。 恐らくはスタートの時からの傷だ。」 瑞稀は眠っている。 「な、お前、本当にこのままハイジャンやめちまうのか？」 中津が佐野の聞く。 「???」 佐野は黙って保健室を出ていった。 「中津！！おばあちゃんが???」 萱島がやって来た。 「自分に嘘をついて生きるっていうのはさ、 寂しいよ。 苦しいよ。」 瑞稀が言っていた言葉を考える佐野。 「昨日の電話の時にはもう、危篤だったって??。」と萱島。 「いつも肝心なところで間に合わないんだよなー。」 寂しそうに笑う中津。 「おばあちゃん、いるよ。 中津のうしろに。」 「え??」 「リタイアしてまで芦屋を助けたこと、 すごく喜んでる。」 「???人の為に、尽くせ???」 「間に合ったんだよ！」 うしろを振り返る中津。 「ばあちゃん、これからは、土日だけじゃなくて、 毎日会えるんだ！」 中津はそう言うと、萱島に礼を言い、立ち去った。 ベンチに横になり、少し微笑む佐野。 瑞稀が目を覚ます。 「どこだここ??。」 「保健室だ！ 君のお陰で、時間外勤務だよ。」 「すみません！！」 「ああ、いい。そのままで。 聞きたいこともあるしな。」 「???」 「どうして、男子校に女の子がいるの、かな？」 「???」